なぜイマドキの従業員は管理職を目指さないのか?

なぜイマドキの従業員は管理職を目指さないのか?

長年経営をしていると世の中のトレンドの変化とともに従業員の思考も変化することに気づくことが多いと思います。

これまでの日本のサラリーマン社会において、部長や課長などの管理職を目指すことが当たり前の目標でありキャリアプランであったはずですが、イマドキの従業員は管理職への昇格打診に対して「NO」を言う人が増えています。

このイマドキの従業員はなぜ管理職を目指さなくなったのでしょうか?

サラリーマン(社会人)の目標(キャリアプラン)の選択肢が増えた

従来の日本では終身雇用、年功序列という企業文化を長年継続してきましたが、高度成長期が終わりオイルショック、リーマンショックなどの不景気な時期を経験した企業は、終身雇用、年功序列という制度が維持できなくなりました。

例えば、昔は銀行に就職すれば一生安泰と言われていましたが、私が20代の頃に存在した都銀と言われた大手銀行は10行以上存在しましたが、現在ではメガバンクと称されるように概ね3つの銀行グループに再編されました。

このように、現在はどんな業種、どんな企業に就職しても一生安泰になることができない、ということを学生や若い従業員は認識しているため、会社に一生を捧げるなどという価値観はとうの昔に無くなっています。

会社に一生面倒を見てもらえる代償として責任の重さだけ増えて給与はさほど増えない管理職を目指すインセンティブが無いために、イマドキの従業員は管理職になるメリットを感じないため管理職を目指さない人が増えた、と考えられます。

そもそも多くの管理職が必要なのか?

結論から言えば、そんなに多くの管理職が本当に必要なのか?という組織の構造を見直す方が先ではないか?と考えます。

営業(テレアポ)を外注する際の注意点

最近はいろいろな外注サービスが存在しますが、1番ポピュラーな外注サービスの中に営業代行サービスがあります。 会社によって提供されるサービス内容には違いがあります…

こちらの記事では、営業の仕事の中のテレアポという切り口で仕事の外注化についてお伝えしましたが、全ての業務を内製化することが本当に良いことなのか?を考えることが重要だと考えます。

仮に会社の中に3つの「部」がありそれぞれの「部」の下に3つの「課」があるとします。

そうすると、会社の中には9つの「課」が存在しますので、9人の管理職が必要となります。

しかし、この9つの「課」が本当に必要なのか?

外注する方が効率的、かつコストを下げることができないのか?、さらにはその仕事は本当に会社を運営するために必要なのか?から考えれば、仮に1つの「課」を廃止または外注化することで9つの「課」が8つに減らすことができます。

そのため、管理職(課長)が一人不要になりますので人件費を抑制することもできますし、課長職1人分の人件費を8人の課長に分配することで課長の給与をアップさせることが可能になります。

なので、イマドキの従業員が管理職を目指さない人が多いのであれば、管理職自体を減らすことを考えるのも組織を維持するための方法とも言えます。

組織を維持するための管理職は不要ではないか?

管理職のAさんが退職するから、後任の管理職を選ぶ必要がある。

これが今までの日本の企業の人事のやり方でした。

また、多くの従業員が年功序列で昇格していくために仕方なく管理職のポストを作ったという経緯が過去になかった?

もし、過去にそのような理由で作られた管理職ポストや部署は、組織を維持するためのポストや部署であり本来は不要なポスト、部署である可能性が高いです。

で、あるならば管理職が不在になるのであればそのポストを廃止し、その部署も解体または別部署に統合することで組織のスリム化を行うことが可能になります。

組織のスリム化は意思決定や指揮命令のスピードアップにつながりますので、決して悪い話ではありません。

イマドキの従業員が管理職を目指さないのであれば、無理に管理職にする必要はない、というパラダイムシフトを発生させる良い機会なのかもしれません。

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投稿者プロフィール

山下午壱
山下午壱エグゼクティブコーチ/経営コンサルタント
1968年生まれ。兵庫県出身。
玩具業界(商社)、映画業界を経て人材サービス業界で20年働く。
中堅規模の人材サービス会社の経営の傍らで多くの経営者と交流し、中小企業の社長の立場でコーチング、コンサルティング実績を積む。現在はエグゼクティブコーチ+経営コンサルタントを組み合わせた独自の手法で活動中。