優秀な経営者に向いているのはカメか？うさぎか？

経営者には色んなタイプがあって、その性格が成功にどう影響するかもさまざまです。

ある脳科学のリサーチ結果をもとに、少し柔らかめの話をかきたいと思います。

今回は童話「うさぎとカメ」のキャラクターになぞらえて、外向的な「うさぎ」と内向的な「カメ」がどんな風に経営に向いているのかを考えてみたいと思います。

【この記事のポイント】

うさぎ型の特性
迅速な決断で短期的な成功を得る

カメ型の特性
計画的なアプローチで安定成長

優秀な経営者のタイプは？
優劣ではなくタイプの違い

 

うさぎ型の経営者

うさぎ型の経営者は、外向的でエネルギッシュなタイプです。

すぐに行動して、チャンスを逃さずに掴むのが得意。

スピード感のある意思決定と実行力が強みで、短期間で成果を上げることができます。

例えば、積極的に営業をかけて新しい市場を開拓する経営者や、斬新なアイデアで新規ビジネスを立ち上げる起業家などがこのタイプです。

彼らの積極的な姿勢と行動力が、ビジネスをどんどん前に進めてくれます。

カメ型の経営者

カメ型の経営者は、内向的で誠実な性格を持ち、慎重に計画を立てて着実に進むタイプです。

長期的な視点で成長を重視し、持続可能なビジネスモデルを構築します。

例えば、ウォーレン・バフェットのように、地道な投資と長期的な視点で成功を収めている経営者がこのタイプです。

カメ型の経営者は、計画的で着実なアプローチでビジネスの安定した成長を実現します。

うさぎ型とカメ型、どちらが優秀な経営者に向いているか？

うさぎ型の経営者は、スピーディーな意思決定と実行力で短期間で成功を収めるのが得意ですが、その分持続性に欠けることもあります。

一方、カメ型の経営者は、じっくりと計画を立てて一歩一歩着実に進むことで安定した成長を実現しますが、迅速な対応が必要な時には遅れを取ることもあります。

2019年のフロリダ州立大学の研究では、「誠実性」が高いと、

• 自分の体験を思い出す力
• スピード
• 空間認知力
• 言葉の使い方
• 数的推理力

など、すべての作業効率がアップすることが分かりました。

誠実性は、内向的な性格に多く見られ、全体的な作業効率を高める万能の特性です。

一般的にはうさぎ型の経営者が優秀と見られがちですが、現代のビジネスでは、スティーブ・ジョブスやイーロン・マスクのように思慮深く計画的に取り組むことができるカメ型の特性を持つ経営者も、長期的に成功する可能性が高いかもしれません。

結論：うさぎとカメの特性の違い

うさぎ型の経営者はスピーディーな意思決定と実行力で短期間に成果を上げる一方で、持続性に欠けることもあります。

カメ型の経営者は慎重に計画し、着実に進むことで安定した成長を実現しますが、迅速な対応が求められる場面では遅れを取ることもあります。

どちらの特性も一長一短で、経営者に向いているかどうかは一概には言えません。

自分がカメ型であるからといって悲観する必要はなく、それぞれの特性に合った成功の方法を見つけることが大切です。