新商品の開発は経営コンサルタントにはできない
新商品の開発を経営コンサルタントに依頼される会社がありますが、正直に申し上げると経営コンサルタントには新商品の開発能力はありません。
なぜなら、新商品の開発は自社の顧客のニーズに基づかなければならないからです。
誰もがスティーブ・ジョブズやイーロン・マスクになれる訳がない
iPhoneがこの世に登場した時の衝撃は凄まじいものがありました。
なぜなら、あんな小さな端末で電話、音楽、そしてインターネットの世界と繋がることができるとは誰も想像していなかったからです。
また、テスラがBEV(バッテリー式電気自動車)専門の自動車メーカーとして販売を開始した時に、誰が株価があれだけ高調するほど電気自動車が売れると思ったでしょうか?
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ちなみに、創業時から100万円を投資していたら、現在の価値は1.2億円になるそうです。
これって100倍以上の価値になったということですね。
しかし、こんな世界が驚くような新商品を開発できるのは、世界中のほんの一握りの人間しかいないことを、社長・経営者はご理解されていない方が多いと思われます。
メルカリだってリサイクルと言っていますが、要するにヤフオクの真似ですよね?
日本の話をするのであれば、メルカリという会社のサービスは時代にマッチした戦略で日本中に浸透したサービスだと思います。
SDGsとかサスティナブルとか言う時代にマッチした見せ方はしていますが、メルカリの元ネタはヤフオクだと思います。
ヤフオクの場合はオークション形式というある意味ゲーム的な様子をうまく取り入れることで中古品の売買を行うサービスです。
ちなみに、ヤフオクの元ネタはeBayです。
ただし、ヤフオクの場合はオークション形式が故にすぐ購入することができない、また当時はルールがあまり整備されていなかったことで、若干ブラックなサイトのイメージがあり女性が利用するには少しハードルが高かったのです。
そこに登場したのがメルカリで、オークション形式ではないので直ぐに購入できて、ルールも最初から整備されていたことで、女性のユーザーがどんどん増えたことで成長することができました。
ちなみに、私はヤフオクもメルカリも批判しているのではなく、経緯を客観的に述べているだけですので、誤解のない様にお願い致します。
つまり、新商品のネタは顧客のニーズの中にある
メルカリの場合は、ヤフオクという見本の取りこぼした顧客を獲得することができたことが成功の1つだと思います。
つまり、中古売買という市場の顧客のニーズを吸い上げることができた、ということです。
しかし、社長・経営者という人は私も含めてスティーブ・ジョブズやイーロン・マスクになろうと必死になります。
それよりも、競合他社の顧客のニーズの不満点や自社の顧客のニーズの不満点を吸い上げることことで、それに対応した新商品を開発する方が現実的ですで、リーズナブル、かつ即効性のある新商品を開発することが可能です。
その顧客の不満やニーズを経営コンサルタントという立場では、データで判断はできても感覚的に知ることはかなり難しいです。
なので、経営コンサルタントという立場では、客観的なアドバイスをすることはできますが最後の仕上げや隠し味的な新商品のコアな部分は自社で考える方が新商品が成功する確率を上げることが可能です。
大手のコンサルティングファームに大金を払って新商品の企画書を何百枚も書かせるより、まずは顧客のニーズや不満をリサーチすることが、売れる確率が高い新商品の開発を行うことができる方法だと思います。
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