事業拡大のタイミングにおいて優先するのは出店か?人材確保か?

事業拡大のタイミングにおいて優先するのは出店か?人材確保か?

店舗経営、会社経営において事業拡大のタイミングで社長が悩むことの1つに出店が先か?人材確保が先か?に悩むことになります。

事業拡大における営業地域の拡大は必須になりますが、その際には必ず店舗や営業所を新設することが必要になります。

しかし、新店舗や新事業所を任せることができる人材が存在しないために、新店舗、新営業所の設置ができない、というジレンマに陥った場合はどのようにすれば良いのでしょうか?


結論:先に出店、営業所開設を進めることが事業拡大のポイント

事業拡大のタイミングは外的環境が整っていると判断したための決定であり、そのタイミングを逃せば同業他社に先に市場を奪われることになる可能性が高くなります。

また、外的環境が事業拡大にマッチした期間がいつまで継続するのかは誰にも分かりません。

よって、事業拡大のタイミングで営業地域の拡大をためらうことは事業拡大のマイナス要因でしかありません。

チャンスを1度逃すと次のチャンスがいつ訪れるのか?が分からない訳ですから、人材の確保よりも新規出店、営業所に新設を優先することが事業拡大の鍵になります。

かなり楽観的な考え方に聞こえるかもしれませんが、人材は後からでも何とかなりますが、チャンスは1度きりしか無いかもしれませんので、少ないチャンスは確実に手に入れるべきだと考えます。

労働集約型ビジネスの一部を除いて人材の確保は遅れても営業できる

病院や介護施設など法律で人員配置が定められているような特殊なケースを除けば、最悪の場合は管理責任者と応援要員で新店舗、新設の営業所で営業開始することは可能です。

その場合、出店、開設当初は予定通りに売上、利益を確保できないことになりますが、まず営業を始めることが必要です。

なぜなら、同業他社よりも早期に市場を確保することができれば先行者利益を得るチャンスが大きくなるからです。

0(ゼロ)を1(イチ)にすることが難しい事は、この記事を読んでいる社長の方々は十分承知されていると思いますが、まずは1(イチ)ではなくても0.1でも前に進むことで得るものが多くなります。

しかし、0(ゼロ)はどんな数字を掛け合わせても0(ゼロ)でしかありませんので、前進することができません。

0(ゼロ)から0.1しか進んでいなくても0.1前進することで得られるメリットの方が確実に0(ゼロ)よりもプラスになります。

過去短期間で事業拡大した企業の多くは、まずは営業地域の拡大を優先した結果、その地位を得ているわけですから過去の事例を見れば分かるように事業拡大のタイミングで営業できる面積を増やすことを優先すべきであると考えます。

箱(店舗、営業所)を先に作れば人の確保も意外と上手くいく

計画だけで人材採用を優先しても人材の確保は思うようには進みません。

しかし、箱(店舗、営業所)のオープン日が決まれば、何が何でも人材を採用しないとダメだ、という緊張感が生まれることで想像以上に人材の採用が進展します。

計画だけで人材採用をしていると「次の人はもっといい人かもしれない」という心理が働きますので必要以上に人選が進みません。

しかし、箱(店舗、営業所)のオープン日が決まっていれば、オープン日に何とかして人材を採用しようという気持ちになりますので、「次の人はもっといい人かもしれない」ではなく「この人に任せてみよう」という気持ちが働きます。

新卒採用に悩んでいる社長はハイスペック過ぎる人材を求めていないか?

会社の規模感が一定規模になると新卒採用を検討する社長は多いと思います。そして、多くの会社はリクナビやマイナビなどの新卒求人サイトへ求人広告を掲載する訳ですが、…

こちらの記事でも書きましたが、優秀な社長であればあるほどハイスペックな人材を採用することに固執します。

しかし、オープン日が決まっているのであれば、「そこそこ」のスペックの人でも採用してみようという心理が働きますので、今まで社長面接でお断りしていた人も採用することになり、「そこそこ」のスペックの人ががんばれば、社長が求めるハイスペックな人材を教育することも可能になります。

よって、事業規模拡大のタイミングを逃すこと無く計画通りに出店、開設することができますので、鶏と卵の話ではなく確実に箱(店舗、営業所)を先に作る方が事業を拡大するスピードをUPさせることが可能になります。

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