愛知県のイベント運営会社社長の悩みのご相談事例と解決方法
イベント運営会社での経験を活かして起業したベンチャー企業の社長は、まだ20代という若さでした。
前職では、営業から実際のイベント現場の運営・監督まで行われていたこともあり、過去のお付き合いのある方々から順調に仕事を獲得することができており業績は右肩上がりで推移していました。
しかし、現状では人員不足で新規の営業活動を行うことができずに業績が頭打ちの状態です。
よって、従業員を募集をしているが全く採用できないため、業績拡大の足かせになっています。
エグゼクティブコーチングのご相談事例
株式会社FiveOne(ファイブワン)が提供する悩める社長の適切な相談役「エグゼクティブパートナー」サービスを活用したエグゼクティブコーチングと経営コンサルティングの事例をご紹介したいと思います。
クライアント
地域:愛知県
業種:イベント運営事業
相談者:20代オーナーA社長
ご相談内容(概略)
課題1:起業後順調に業績が伸びたが現在は頭打ち状態
課題2:人員不足が原因で新規の営業活動を行うことができない
課題3:従業員を募集しているが全く採用ができない
エグゼクティブコーチングによる課題の本質を探す
上記の課題を見ればすぐに課題の原因は分かります。
新しい従業員が採用できないため、新しい仕事請けることができないため、業績が頭打ちになっています。
課題の原因は「従業員の採用ができないこと」の1点に絞られます。
しかし、原因の本質は「従業員が採用できないこと」ではないことが傾聴と質問を繰り返すことで判明しました。
A社長は従業員の採用に全く費用をかけるつもりがないことが分かったのです。
現状の求人方法はハローワーク、無料の求人広告、そして、知人や友人、従業員からの紹介のみです。
現在も従業員は10名未満ですから、10名の中でこれ以上リファラル採用を行うのは既に限界に達しています。
しかし、愛知県という求人倍率が高い地域で従業員を無料で採用することは、無名のベンチャー企業ではかなり難易度が高いことだということをご理解されていないことも分かりました。
なぜ、従業員の採用に費用をかけるつもりがないのか?
私はA社長に従業員の募集に有料の求人広告を利用しない理由をお伺いしました。
A社長の回答はとてもシンプルでした。
「有料の求人広告は費用が高いから」
これがA社長が従業員の採用に有料の求人広告を利用しない理由です。
そこで、私はA社長に以下の様な質問をしてみました。
「もし、従業員が5名採用できたら、月間の粗利がどのぐらい増えますか?」
その質問に対してA社長は即答で・・・
「50万円以上は月間の粗利を増やすことができます」
とお返事をいただきました。
この段階で人員不足による業績が頭打ちの状態が1年程度継続されていることを事前にお伺いしていましたので、A社長は従業員を採用できなかった間に毎月50万円以上の粗利を稼ぐ機会を失っていたことになります。
単純計算で毎月50万円✕12ヶ月ですから、600万円の粗利を稼ぐ機会を損失していることになります。
A社長が現状を脱却するために出した結論は?
仮に従業員の採用に1人当たり10万円の費用がかかったと仮定して、5人を採用すれば総採用費用は50万円になります。
採用しても即戦力にはなりませんので、実際に戦力化するまでの期間を半年と仮定します。
この場合であれば、6ヶ月は戦力になりますので、年間粗利を300万円稼ぐ機会があったことになります。
つまり、従業員の採用に50万円の費用を支払ったとしても、1年間というスパンで考えれば現状よりも粗利を300万円以上増やすことができます。
そこで、私はA社長に2つの選択肢を提示しました。
選択肢1
現状維持で1年間を過ごし、業績は現状維持である場合
選択肢2
50万円を投資した結果、年間の粗利が300万円増え業績がアップする場合
もちろん、A社長は迷うことなく選択肢2を選びました。
そこで、私は選択肢2の50万円の投資は有料の求人広告代と考えることはできませんか?と訪ねたところ、やっと私の言いたいことを理解していただいた様子で私にこの様に質問されました。
「有料の求人広告で一番採用できる可能性が高い会社はどこですか?」
費用と投資の違い
A社長はイベント運営会社の運営に関しては既に多数のご経験を有していらっしゃいますが、経営という部分においてはまだご経験が不足されています。
投資をすることで投資以上のリターンが得られるのであれば、投資しなければいけない、という経営者の経験が不足しています。
前職ではコスト管理もされていたと思いますので、目先の支出に関しては、シビアに管理されていたと思います。
しかし、現状は1部門、1現場の管理をしているのではなく、会社全体を管理する立場に変わられています。
よって、コストを減らして利益を残すという感覚が根強く残っておられたことが、今回の有料の求人広告費用を投資ではなくコストと認識されていたのだと思います。
今後A社長の会社は従業員を採用することで、さらに業績が拡大されることになると思われます。
エグゼクティブコーチングと経営コンサルティングの組み合わせ
今回のご相談は、目に見える課題(人材不足)と本質的な課題(費用と投資の違い)が違う例になります。
従業員を採用するための採用費用を捻出できないのであれば話は別ですが、業績拡大による増員ですので基本的には費用を捻出することは可能です。
よって、今回のA社長の課題は、業績が頭打ちになっている理由を・・・
「人材が採用できない」
ではなく、
「投資をしていない」
からである、ということをご理解していただくことがゴールになりました。
今回の事例のように・・・
- 急成長して規模が大きくなるにつれて会社の舵取りの方法がわからない
- これまで勢いだけで成長してきたがさらなる成長の目指し方が分からない
などのご相談にもエグゼクティブコーチング(経営者思考)と経営コンサルティング(課題解決)の立場でご支援をすることも可能です。
特にベンチャー企業の社長には現場対応能力は高いが経営者の経験や思考をご理解されていない場合が多いです。
エグゼクティブコーチングは、そのような経営者の経験値が少ない社長に対して経営の思考をご理解していただくトレーニングの場にもなりますので、ご興味がございましたら、下記の記事もご参考にしてください。
エグゼクティブコーチングとはどのような仕事なのか?
中小企業やベンチャー企業の社長の皆さんは、エグゼクティブコーチとはどのような仕事をする人なのかをご存知ですか? エグゼクティブコーチはビジネスリーダー向けに専門…
株式会社FiveOne(ファイブワン)では、エグゼクティブコーチング・経営コンサルティングを東京・大阪を中心に愛知県を含む日本全国でサービスが実施可能です。
社長や経営者の適切な相談相手として、1度お話をお聞かせいただけると幸いです。
*株式会社FiveOne(ファイブワン)では顧客情報の守秘義務の関係上、ご相談事例の内容は個人、企業を特定できない様に内容を一部改変して公開しておりますことをご了承ください。
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