会社の生産性が向上しない原因は社長にある

会社の生産性が向上しない原因は社長にある

経営コンサルタントの立場で中小企業の社長のお話を聞いていると、ふと思うことがあります。

社長が悩んでいる原因を作っているのは社長自身であることを、ご本人を傷つけること無く推進するにはどうすれば良いのか?

この手の問題で一番多いのが業務のDX化(IT化)が思うように進まないという中小企業の社長からのご相談なのです。

中小企業のDX化を妨げる一番の原因は?

現在は中小企業と言えども業務のDX化(IT化)の流れに逆らうことができません。

しかし、国が思っているほどは中小企業のDX化(IT化)が進んでいない理由は、どこに原因があるのか?

私が経営コンサルタントという立場で業務のDX化(IT化)による生産性の向上について提案して欲しいと言われた時に、私(社長ご自身)は分からないので、〇〇さんと打ち合わせをしてください、という依頼を請けた場合は、十中八九私の提案は採用されません。

なぜなら、中小企業の社長が理解できないデジタルの世界の話を社長に提案しても社長自身に判断をするだけの知識や経験がないので、結局はコストが高すぎるなどの別の理由で却下され不採用になることがほとんどです。

つまり、中小企業の社長が日本の中小企業のDX化(IT化)の一番の妨げになっているのではないか?と個人的には思っています。

中小企業が今後成長するには業務のDX化(IT化)は必須である

これからの日本は人口減少期に入ることで労働人口の減少が見込まれています。

そのような中で中小企業がさらなる成長を目指すのであれば、業務の省人化、効率化、多能工化などの工夫で人的パワーをできるだけ必要としない業務フローを構築することが鍵になります。

しかし、上段の話にもあるように現在の日本の中小企業の社長のボリュームゾーンは60歳以上であることから、基本的にはデジタルの世界とは無縁に生きてきた人たちです。

理工系や機械系の社長であればまだDX化(IT化)などのデジタルに関する理解があると思われますが、私のような文系人間で、かつ60歳以上の中小企業経営者にデジタルの世界を理解してもらうことは非常に難しいと考えます。

冒頭でお話した社長のように、部下から言われてよく分からないけど調べさせた結果、その報告を理解することができません。

しかし、社長という立場では理解できないから採用しない、とは言えないので、出来ない理由をコストなどを理由に却下するのです。

この手の話は日本中の中小企業で実際に起っていることであり、その結果として部下たちも社長に提案しても無駄である、という諦めの境地に陥ることでさらに日本の中小企業のDX化(IT化)はなかなか進まないというのが実情です。

デジタル音痴の社長がいる中小企業の業務のDX化(IT化)を推進する方法

確かにデジタル音痴ではある多くの中小企業の社長でも、長年経営を行ってきた立派な経営者であることは間違いがありません。

よって、業務のDX化(IT化)を会社として推進するためには、DX化(IT化)をメインにした提案をするのではなく、業務の効率化、生産性の向上による実利の部分をまずは社長に説明することが必要です。

会社の経営は基本的に投資以上のリターンを得ることができると判断して投資を行います。

つまり、現状では生産性が低い、効率的ではない、人の採用コストも上昇しているなどの事由がコストを上昇させていることを客観的な事実として伝えることを一番最初に行って下さい。

その解決策としてこれだけの投資をすることで、それ以上のコスト圧縮などで利益が向上するという説明をすれば、デジタル音痴の社長でも「やらなければ損をする」と思わせることができるので、業務のDX化(IT化)を推進させることが可能になります。

なぜ、このような回り道的な進め方をしなければいけないのか?

それはデジタル音痴の社長に恥をかかせないためです。

今までは社長ご自身が判断できないから、別の理由で提案を却下するしか方法がなかったのです。

中小企業の社長の多くは誇りとプライドをお持ちの方が多いので、「私には理解できない」なんて従業員の前では言うことはできないのです。

中小企業の業務のDX化(IT化)を進めるキーポイントは、デジタルではなくアナログ的な視点と心遣いである、ということが言えるのではないでしょうか?

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投稿者プロフィール

山下午壱
山下午壱エグゼクティブコーチ/経営コンサルタント
1968年生まれ。兵庫県出身。
玩具業界(商社)、映画業界を経て人材サービス業界で20年働く。
中堅規模の人材サービス会社の経営の傍らで多くの経営者と交流し、中小企業の社長の立場でコーチング、コンサルティング実績を積む。現在はエグゼクティブコーチ+経営コンサルタントを組み合わせた独自の手法で活動中。