会社を潰す二代目社長と会社を成長させる二代目社長の違いとは?

会社を潰す二代目社長と会社を成長させる二代目社長の違いとは?

私も15年間社長という立場で経営をしてきましたが、その経営者仲間の中には二代目社長と言われる方もいらっしゃいました。

私が経験している限りですが、会社を潰す二代目社長と会社を成長させる二代目社長には大きな違いがあることに気づきました。

会社を潰す二代目社長の特徴

事業継承した会社の状況にも左右されるので、ここではあくまでも事業が堅調な状態で事業継承が行われたと仮定した話になります。

一番特徴的な会社を潰す二代目社長の特徴は、既存事業を軽視し新規事業(自分自身が実施したい)に会社のリソースを一気に振り切ろうとする社長です。

要するに、仕方がないから会社は継いだけれども事業内容は好きではないので、業態転換する勢いで新規事業を立ち上げようとすると会社は潰れます。

長年の顧客との信頼関係、盤石な経営基盤を無視して新しい事業、それも多くの場合は既存事業とは相乗効果が期待できない事業を立ち上げようとするため非常にリスクが高い訳ですが、会社の安定よりも二代目社長自身の思い込みで経営を行うのですから、成功する確率は低くなります。

よって、会社を潰す二代目社長の典型的な例は、社長就任後に既存事業とは無関係な事業を立ち上げようとするのが特徴です。

会社を成長させる二代目社長の特徴

一方で会社を成長させることができる二代目社長は既存事業を大切にします。

もちろん、改善点や管理などの手法や経営方針などに変更を加えることはありますが、基本はマイナーチェンジ程度でどちらかと言えば、成長のための施策というレベルの改革がほとんどです。

これは自分自身に経営経験が少ないことを認識している、または既存事業を伸ばすことで次に事業の芽を作るなどの先見性や計画性があること、さらに会社が一番大切にしなければいけない継続性ということを重視しているためです。

中小企業オーナー社長から事業継承した二代目社長は、親から譲り受けたものを次に世代にバトンを渡すための中継ぎの社長、というぐらいの心構えが丁度よいのです。

むやみに野心を表に出すと、従業員はともかく幹部たちからの信頼を得ることすらできなくなる訳ですから、その後の経営が順調に推移する可能性はとても低いです。

しかし、優良な顧客と盤石な経営基盤をスケールする方が難易度も低いので、二代目社長の最初のミッションとしては既存事業の成長を優先するのは理にかなっていると言えます。

会社を潰す、会社を成長させる、どちらにも影響を及ぼすのが創業社長

創業社長の次を継ぐ二代目社長はとても大変な役割を背負うことになります。

その大変な役割とは、創業社長とその腹心の幹部との付き合い方です。

創業社長の影響力は事業継承を行っても絶大な影響力を発揮します。

そして、それと同様に創業社長の腹心の幹部に関しても同様の影響力を持っています。

故に、会社を潰さない創業社長とその腹心の部下は、二代目社長を会社の中では少なくても会社のリーダーとして顔を立て、指示命令に必ず従う姿勢を見せるのです。

そうすることが、会社のリーダーが二代目社長であることが会社の中に周知され、自然と二代目社長中心の会社運営に変わっていきます。

しかし、いつまでも二代目社長の経営に口をはさむ、または創業社長の腹心の部下が二代目社長の指示命令を無視するような状態は、二代目社長の行動以前に会社を潰す原因となります。

創業社長は二代目社長の親である場合がほとんどですから、子どものことが心配でたまりません。

しかし、代表権を譲ったからには、助言、アドバイスはしても最終判断は二代目社長に任せるべきです。

そして、そのことを創業社長の腹心の部下にも徹底させることです。

一番良いのは、創業社長退任後に速やかに腹心の幹部も退任するのが良いですが、それでは当面の会社運営に支障をきたす場合がありますので、計画的な退任が必要になります。

二代目社長が会社を潰すか?成長させるか?の分かれ目は、二代目社長だけではなく創業社長の行動にも左右されますのでご注意ください。

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