年商1億円のラーメン店の売上を年商5億円にする方法とは?

年商1億円のラーメン店の売上を年商5億円にする方法とは?

飲食店の社長さんからよく質問される内容として、年商を5倍、10倍にするためにはどうすれば良いのか?というご相談をいただくことが多いです。

原材料費も高騰し今後人件費も高騰することを考えると早期にスケールメリットを活かした経営体制に移行したいというのが狙いですが、まずは何から手を付ければ良いのでしょうか?

一番簡単な方法は新規出店を加速させる

仮にラーメン店を経営されているとした場合、1店舗当たりの年商が3,000万円だと仮定すると10店舗作れば売上は年商3億円になります。

これで一気に年商が10倍になりますが、1店舗を10店舗にするためにはいろいろな壁が存在します。

1.決算書(黒字)

もちろん、店舗を借りることが必要であり、居抜きの店舗であったとしても一定の改装が必要になります。

仮に1店舗当たり開業資金として1,000万円が必要だとした場合、10店舗まで店舗を増やすのであれば9店舗✕1,000万円=9,000万円が必要になります。

もちろん、自社で資金が賄えるのであれば問題ないですが借り入れをを行って店舗展開するのであれば融資を受ける必要があります。

その場合、一番のポイントは現状の店舗の決算書です。

最低でも黒字の決算書を用意できなければ、ほぼ銀行の融資を受けることができませんので黒字の決算書が必要になります。

2.従業員の採用

1店舗当たり6人の従業員を確保する必要があるのであれば、9店舗✕6人=54人を採用する必要があります。

店舗をどのような場所に出店するのか?にもよりますが、駅チカの住宅街が比較的近い場所である場合は、求人広告と合わせてポスティングで求人するのが効果的です。

店舗のオープンに合わせてチラシをポスティングするのと同時にアルバイト・パート募集の求人広告も同時に掲載すれば、同じコストで宣伝と求人を行うことが可能になります。

また、ポスティングするエリアは店舗から数キロ圏内になりますので、アルバイト・パートの方々は徒歩、またが自転車などで通勤されますので、交通費も不要になりますので、ポスティングでの求人はトータル面でもコスパが高い方法になります。

3.運営マニュアル

これまで1店舗で営業されている場合は、社長自ら店舗を切り盛りされている場合が多いと思いますが、他店舗展開の場合は、社長1人で全てのお店を切り盛りするのは不可能です。

また、各店舗の店長になる人材も確保するのが難しいので、店舗運営のノウハウをマニュアル化し短時間で天保遠位ができる人材を育てる仕組みが必要です。

よって、店舗展開する前に1店舗目で社長が店舗の運営を切り盛りせずに従業員だけで運営できるマニュアルを構築することが重要です。

新規出店費用を用意することができない場合

いきなり1店舗を10店舗まで増やすには上記のような問題点がありますが、一番の問題点は資金を用意できるのか?になると思います。

この場合は、考え方を変えて少ない投資で売上をアップさせる方法を考えて、まずは資金が用意できる財務状況にすることが必要になります。

1.通信販売・デリバリーでラーメンを売る

お店で販売しているラーメンはお店に来店したお客さんしか食べることができません。

しかし、ラーメンを通信販売やUber Eatsなどで通信販売、デリバリーすることで来店していない顧客に対してラーメンを食べてもらえるようになります。

もちろん、通信販売であれば保存方法や配送方法も考える必要がありますが、開業資金を用意することを思えばかなりローコストで行えることになりますのでチャレンジする価値はあると考えます。

もちろん、宣伝広告費が必要になりますが、まずは来店客に対して宣伝告知を行い、できれば来店客にも通信販売やデリバリーできることを告知、認知させることで口コミから始めるのが良いと思います。

SNSなどに写真をアップしてもらうことで値引きやおまけを付けるのも効果的な広告宣伝になります。

2.麺を他店に卸売する

仮に自社で製麺まで行っているのであれば、自店舗以外の競合店のラーメン店に麺を卸すのも1つの方法です。

仮に製麺設備がない場合でも製麺設備への投資の方が店舗展開よりも投資コストは少なくなりますし、他店舗展開した際には仕入れコストを下げる効果も期待できますので、早めに製麺できる体制を整えるのは悪くない先行投資になります。

ラーメン店を出店し、繁盛店になっているのであれば繁盛店の麺を仕入れたいと思う店舗は多いと思いますので、比較的営業に関しては難易度は高くないと思われます。

年商を5倍、10倍にするためのボトルネックは社長ご自身である

店舗を一気に展開する方法でも、通信販売や卸をする場合でも一番のネックは社長ご自身であるということを理解する必要があります。

他店舗展開の際に社長が店舗を切り盛りしなくても運営できるマニュアル化の話をお伝えしましたが、社長がご自身で仕事の重要な部分(運営上のルーチンワークにおいて)を担っている状態では売上を5倍、10倍にすることは不可能です。

銀行と融資の交渉をするのは社長にしかできません。

店舗のマニュアル化するのも社長にしかできません。

製麺所を立ち上げるのも社長しかできません。

製麺した麺を他店舗に営業するのも社長にしかできません。

つまり、社長には社長にしかできない仕事がありますので、日常業務を社長がこなしている状態では年商を5倍、10倍にすることはできません。

よって、もしラーメン店の年商を5倍、10倍にしたいと考えた場合に、どのような方法を選択することになってもまずは社長が日常業務から離れても現場が回る仕組みを作らなければ、前に進むことはできません。

成長過程の企業や店舗で成長が鈍化する原因の多くは、社長であることを自覚しておくと必然的に社長は何をしなければいけないのか?が分かると思います。

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まずは、こちらの記事でもお伝えしましたが社長が現場を離れても運営ができる体制を構築するのが最優先の課題になると思います。

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投稿者プロフィール

山下午壱
山下午壱エグゼクティブコーチ/経営コンサルタント
1968年生まれ。兵庫県出身。
玩具業界(商社)、映画業界を経て人材サービス業界で20年働く。
中堅規模の人材サービス会社の経営の傍らで多くの経営者と交流し、中小企業の社長の立場でコーチング、コンサルティング実績を積む。現在はエグゼクティブコーチ+経営コンサルタントを組み合わせた独自の手法で活動中。