社長であるあなたは会社を1週間休むことができますか?

社長であるあなたは会社を1週間休むことができますか?

中小企業・ベンチャー企業の社長は基本的に会社の中において多くの決済、判断を行います。

そのため、従業員には◯◯休暇や有給で会社を休むことができますが、社長は休むことなく働き続ける状態になることが多いです。

そのような状態が本当に社長にとって、または会社にとって良い状況なのでしょうか?

なぜ、中小企業・ベンチャー企業の社長は休むことができないのか?

中小企業・ベンチャー企業の社長の多くは、会社での決済、判断の多くを日々の業務の中で行う必要があります。

なぜ、中小企業・ベンチャー企業は社長に権限が集中するのか?

理由はいくつか考えられますが多くの場合は社長以外にほぼ決済権限がない組織になっているか?社長の代わりに決裁、判断ができる人材が育っていない場合の2つになると思います。

社員が数人、十数人の場合は社長が会社の動きを全て把握することが可能ですので、中間管理職的な人材が不要である組織になっていることがほとんどです。

しかし、従業員の人数が数十人、100人を超えるような組織になった場合は、組織を円滑に運営するためには中間管理職など一定の決済、判断ができる人材を組織に配置する必要が発生します。

なぜなら、その規模で全ての決済、判断が社長に集中することで、決済、判断に遅延が発生することになるからです。

中小企業・ベンチャー企業の社長は決済、判断だけが仕事ではありません。

社長にしかできない仕事を優先することになり、決済、判断の優先順位が下がり、会社としての意思決定のスピードが低下します。

よって、従業員の人数に合わせて一定の権限を中間管理職に権限委譲することで意思決定のスピードの低下を防止しなければいけません。

また、中間管理職のポジションを任せることができる人材が育っていない=社長が実行するしかない、と考える社長は考え方を変える必要があります。

なぜなら、決済、判断の機会を従業員に与えない限り、永遠に決済、判断ができる人材は育たないからです。

よって、権限委譲できないのではなく権限委譲しない社長は、ある意味会社の成長を妨げる存在になるので1度考え方を改める必要があります。

社長が1週間会社を休んだらあなたの会社はどうなりますか?

もし、あなたの会社で社長が1週間休み、ほぼ連絡をすることができないことになった場合に、あなたの会社は通常通りの業務を行うことができるでしょうか?

恐らくは多くの会社は通常の業務ですら、業務の遅延が発生することになるのではないでしょうか?

もし、仮に社長が病気で入院した場合に、このような会社はそれだけで業績を低下させることになる可能性が高いです。

これは会社の危機管理において致命的な欠点になりますので、従業員の人数が数十人、100人と増えるようになった場合は、抜擢人事を行ってでも中間管理職的な、一定の決済、判断を行える人材を組織に配置する必要があります。

抜擢人事で管理職になった従業員が決済、判断で間違うこともあると思いますが、会社にとって致命的なダメージを与えない範囲で決済、判断させる場面を会社は用意することで、権限委譲された組織を作ることが可能になります。

もちろん、その場合は階層ごとの決済範囲、判断の範囲をルールとして作ること、また中間管理職が行った決済、判断をチェックする機能は必要になります。

そうすることで、中間管理職になった従業員が決済、判断する訓練の場を提供することで権限委譲を行うことができれば、社長が会社を1週間程度休んでも、日常業務が遅延することなく運営することが可能になります。

中小企業。ベンチャー企業の権限委譲が進まない理由

中小企業・ベンチャー企業の権限委譲が進まい一番の理由は携帯電話だと思います。

私が20代のころは携帯電話はまだ一般的に普及していませんので、社長や上司が外出している場合は、緊急の事案について事後報告で決済、判断する必要がありました。

もちろん、間違った決済、判断を行うことで失敗し叱責させることも多くありましたが、経験を積むことで誤った決済、判断をする確率を減らすことができました。

しかし、携帯電話が一般的に普及した頃から社長や上司は外出先でも休みの日でも連絡することができるようになり、従業員が決済、判断することがなくなったため管理職として成長する機会を失ったと考えます。

携帯電話が原因で従業員が育つ環境が減少したことに気づいた社長は携帯電話を所持しない、または基本的に電源を切って外出するなど従業員が成長する機会をあえて作っていた社長も昔は存在しました。

現在は外出中でも情報伝達ができる方がメリットが大きいため、携帯電話をあえて所持しない、電源を基本的にOFFにすることは難しいと思います。

よって、従業員が成長する機会を作るためにまずは年に1回でも良いので1週間会社を休む機会を作ってみてはどうでしょうか?

そうすることで、社長の精神衛生的な面においてもリフレッシュすることが可能になりますので一石二鳥の効果を得ることができると考えます。

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投稿者プロフィール

山下午壱
山下午壱エグゼクティブコーチ/経営コンサルタント
1968年生まれ。兵庫県出身。
玩具業界(商社)、映画業界を経て人材サービス業界で20年働く。
中堅規模の人材サービス会社の経営の傍らで多くの経営者と交流し、中小企業の社長の立場でコーチング、コンサルティング実績を積む。現在はエグゼクティブコーチ+経営コンサルタントを組み合わせた独自の手法で活動中。