二代目社長の成功事例から学ぶ二代目社長のたった1つの成功法則

二代目社長の成功事例から学ぶ二代目社長のたった1つの成功法則

二代目社長に事業継承した後に会社の業績が悪くなる、という話は昔からよく聞く話です。

しかし、二代目社長でも創業社長よりも会社を成長させる社長が存在する事例も数多く存在します。

今回は成功した二代目社長の成功事例の中から、二代目社長としての成功法則を見つけてみたいと思います。

二代目社長の成功事例

株式会社 ファーストリテイリング(ユニクロ)柳井 正代表取締役会長兼社長

柳井正氏は、父親の経営する小さな紳士服店を継承し、ユニクロを世界的なファッションブランドに成長させた。

彼の成功のポイントは、顧客志向の徹底と経営の革新です。

顧客の声に耳を傾け、高品質な商品を手頃な価格で提供することで、顧客ロイヤルティを高めました。

また、独自の生産・流通システムの構築やデザイン力の強化など、産業全体を変革するイノベーションを積極的に推進しました。

更に、グローバル市場への積極的な進出と、現地化戦略の展開も成功の要因です。

これらの取り組みは、時代のニーズに合った価値提供と持続的な成長をもたらしました。

株式会社ジャパネットたかた 髙田旭人代表取締役社長

株式会社ジャパネットたかたの髙田旭人代表取締役社長は、日本の通信販売業界において先駆的な存在。

彼は父親の創業したジャパネットたかたを、時代の変化に合わせて急成長させました。

その成功のポイントは、顧客サービスへの徹底したこだわりと、オムニチャネル戦略の展開です。

髙田旭人氏は顧客とのコミュニケーションを重視し、商品の提供だけでなく、アフターサービスや顧客満足度の向上にも注力しています。

また、従来の通信販売にとどまらず、店舗展開やインターネットを活用した販売チャネルの多様化を図り、顧客にとってより便利で魅力的なショッピング体験を提供しています。

さらに、商品の品質管理や物流の効率化など、経営全般においても積極的な改革を行い、業績を伸ばしています。

株式会社U-NEXT HOLDINGS(株式会社USEN) 宇野 康秀代表取締役社長CEO

父親が創業した大阪有線放送から事業を受け継いだ株式会社USENは、日本のエンターテインメント産業において重要な役割を果たしてきました。

USENは、音楽配信や有線放送事業を主軸とし、長年にわたり業界での地位を確立してきました。

その後、USENは新たな展開を模索し、動画配信サービスの分野に進出。

この時期、宇野康秀代表取締役社長CEOが率いるUSENは、急速な成長を遂げました。

特に、動画配信サービス「U-NEXT」の成功は、その象徴といえます。

U-NEXTは、高品質なコンテンツと優れたサービスで、日本の動画配信市場においてトッププレイヤーとなりました。

その後、USENはU-NEXTを中心としたエンターテインメント事業の拡大を目指し、積極的な事業展開を行い、映画・ドラマの制作・配信、出版、音楽、ライブエンターテインメントなど多岐にわたるエンターテインメント関連事業を展開しています。

成功した二代目社長の成功のポイントは?

成功した二代目社長のポイントは、顧客志向の徹底、革新的な経営手法の採用、そしてグローバル展開と現地化戦略の両立です。

柳井正氏、髙田旭人氏、宇野康秀氏はそれぞれ異なる業界でこれらの要素を実践し、会社の成長を実現しました。

顧客のニーズに合った提案やサービス、業界をリードするイノベーション、そして国内外の市場への果敢な進出が、彼らの成功に大きく貢献したのではないでしょうか?

顧客志向の徹底

三人の二代目社長は顧客のニーズを重視しました。

柳井正氏は手頃な価格で高品質な商品を提供し、髙田旭人氏は顧客サービスの向上に努め、宇野康秀氏はU-NEXTの成功によりユーザー体験を重視しました。

顧客志向の徹底は顧客の満足度を高め、企業の成長に直結します。

革新的な経営手法の採用

三人の二代目社長は、従来のビジネスモデルにとらわれず、革新的なアプローチを採用しました。

柳井正氏は生産・流通システムの革新を推進し、髙田旭人氏は通信販売に留まらずオムニチャネル戦略を展開し、宇野康秀氏は動画配信サービス分野に進出するなど、業界の常識を覆す取り組みを行いました。

グローバル展開と現地化戦略の両立

三人の二代目社長は、グローバル市場への積極的な進出と現地化戦略の両立を成功させました。

柳井正氏はユニクロを世界的なファッションブランドに成長させ、髙田旭人氏はジャパネットたかたの店舗展開を積極的に行い、宇野康秀氏はU-NEXTを中心に海外市場への進出を進めています。

二代目社長のたった1つの成功法則

上記の3名の二代目社長は、創業社長から引き継いだ会社を成長させることができました。

そのポイントとして上記では3つの共通ポイントとして、顧客志向の徹底、革新的な経営手法の採用、グローバル展開と現地化戦略の両立を挙げました。

しかし、この3つのポイントはあくまでもテクニック論の話であり、本質的な二代目社長の成功法則とは言えません。

その二代目社長の本質的な成功法則とは、祖業を中心に事業を拡大したことにあります。

柳井正氏は紳士服からファストファッションと扱い商品は変わりましたが、一貫してアパレル(衣料)販売という祖業を拡大しました。

髙田旭人氏はテレビ中心から各種メディアでの販売活動にシフトしましたが、事業自体は通信販売という祖業を拡大しています。

宇野康秀氏は有線放送という通信事業を音声から映像に変えていますが、通信事業という祖業を中心に拡大しました。

会社を潰す二代目社長と会社を成長させる二代目社長の違いとは?

私も15年間社長という立場で経営をしてきましたが、その経営者仲間の中には二代目社長と言われる方もいらっしゃいました。 私が経験している限りですが、会社を潰す二代目…

こちらの記事にも書いていますが、会社を潰す二代目社長の特徴は、引き継いだ祖業を疎かにして全くシナジーがない新しい事業に注力して会社を潰します。

確かに、創業社長から引き継いだ事業には二代目社長はあまり思い入れや興味関心がないかもしれません。

しかし、創業社長がこれまで作り上げた事業を捨ててまで新しい事業に投資することは非常に危険です。

なぜならば、二代目社長には圧倒的に経営経験が少ないからです。

二代目社長と言いながら、スタートアップ企業を立ち上げるのと同じことをしているため、新規事業が成功する確率はあまり高くないのはスタートアップ企業の多くが長く継続することができない会社が多い事実を見れば明らかです。

よって、二代目社長のたった1つの成功法則は、創業社長から引き継いだ祖業を成長させることです。

そのための手法として、・・・

  • 顧客志向の徹底
  • 革新的な経営手法の採用
  • グローバル展開と現地化戦略の両立

など自社に不足している部分をこれらの方法を取り入れます。

上記の成功した二代目社長の会社を外部から見ている限りでは、全く新しい会社に生まれ変わったように見えますが、実は根っこの部分は変わっていない、ということを理解しなければ、二代目社長として成功することはできないのです。

 

 

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