私が経営者になってから学生時代の友人と会わなくなった理由

私が経営者になってから学生時代の友人と会わなくなった理由

私が経営者として仕事するようになったのが40歳の時でしたが、それまでは年に数回程度学生時代の友人たちと会食することが楽しみであり、リフレッシュするよい機会でした。

それが経営者として仕事をするようになって、徐々に学生時代の友人たちと疎遠になった、というよりも私が学生時代の友人たちとのつながりを徐々に遠ざけるようになりました。

それは、今までのように楽しみであり、リフレッシュすることができず、逆に苦痛に感じることが多くなったからです。

一般的な会社員が友人と会食する際の話題

私を含めて多くの会社員の方々が、仕事仲間や学生時代の知人、友人と会食、飲みに行く時の話題の多くは仕事の話だと思います。

会社員として働いている以上、プライベートな時間よりも仕事をしている時間の方が長くなりますし、共通の話題として話が盛り上がることになりますから、どうしても会食や飲み会の席では仕事の話が多くなると思います。

その際に一番盛り上がる話題が上司や会社に対する不満や悪口的な話です。

誰でも人間は誰かに共感して欲しい欲求がありますので、自分自身が体験した嫌なこと、気に要らないことを誰かに共感してもらうことで、自分自身を正答化したいと考えるからです。

私も会社員として働いている時は、多くの方々と同じ様に仕事の話、そして会社や上司の悪口を言うことでストレスを発散し、自分自身を正当化させることで心を安定化させていたと思います。

しかし、経営者として仕事をするようになって以降、それらの話を聞いても楽しくない、面白くない、どちらかと言えば腹が立つ、そんな感情が大きくなって徐々に学生時代の友人たちと疎遠になっていきました。

会社の悪口、上司の悪口を聞くと腹が立つ

要するに、会社員である友人、知人たちが上司や会社の悪口や不満の話をするのを聞くと、私に対して悪口を言われているような感覚になる、または今まで共感できていた話がだんだんと共感ではなく反感、反発的な感情を持つようになったのです。

今までは会社員として雇われる側の論理で会話が成立していましたが、私が経営者になったことで私は雇われる側から雇う側に変わった結果、どんどん雇う側の思考に変化したことで、友人、知人の話す会社や上司の愚痴、悪口を聞く毎に、

「それって、◯◯君が間違っているよね」

「そう言われるのが当たり前だろう」

と感じるようになり、だんだん腹が立つというか、だんだん私の話が説教じみた話になっているように感じることが多くなりました。

よって、これまでストレスの発散場所だったところが、逆にストレスが発生する場に変化したことが学生時代の友人たちとの関係を遠ざけた理由だと考えます。

私が経営者になってからストレスの発散や共感を得ることができる相手

私が学生時代の友人たちとの関係を遠ざけるようになったのとは反対に、徐々に会食や飲み会に参加する際の相手が経営者の方にシフトするようになり、以前のようなストレスの発散場所、気分をリフレッシュる場所、共感を得られる場所を得ることができるようになりました。

その理由は、会社員時代は会社員の論理で会話が成立していましたが、経営者同士であれば経営者の論理で会話が成立しますので、心地よい会話と心の安定を得ることができるようになったからだと思われます。

誤解がないように説明しますが、雇われる側よりも雇う側の方がポジションが上だとか下だとかという話ではありません。

雇われる側は雇われる側のグループであり、その中の価値観で行動しますし、雇う側は雇う側のグループであり、その中の価値観で行動します。

どちらが上でどちらが下ということではなく並列に別々のグループに位置している感じだと思います。

ただし、並列なグループでもグループごとに価値観が違うのですから、価値観が合わないグループに属すると違和感を得ることになるのは当然だと思います。

よって、学生時代の友人たちとのリアルなコミュニケーションの場は減りましたが特に仲が悪いという感情は持っていません。

恐らくは友人たちも同様な感情を持っていると思います。

仕事や立場で物の見方が変わると言われますが、今回の事例もその話に該当すると思います。

経営者が共感を得ようと思うのであれば、同じ境遇、同じ価値観、同じ論理を持つ経営者同士の方が居心地が良い、ということです。

私が経営者に対するコンサルタントやコーチを行うキッカケの1つに今回のようなエピソードが影響していることは間違いないと思います。

ご相談ください

CONTACT

お問い合わせメールはこちら

お気軽にお問い合わせください。
24時間受付中(翌営業日までに返信致します)